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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻11号

1998年10月発行

文献概要

特集 感染症診断へのアプローチ 各論

5.消化器系感染症 1)感染性腸炎

著者: 川嶋一成1 岡田京子2 小花光夫3

所属機関: 1川崎市立川崎病院内科 2川崎市立川崎病院検査科 3川崎市立川崎病院感染症科

ページ範囲:P.1334 - P.1351

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はじめに
 消化器系感染症と言えば食道,胃,小腸,大腸までの全消化管の感染症を含むことになるが,食道と胃にみられるいわゆる上部消化管感染症は通常はそれほど多くない.食道では免疫能低下者におけるカンジダ性食道炎ぐらいであり,胃ではヘリコバクター感染症が近年大きな問題となっているが,これについては別項を参照していただきたい.したがって,本稿では消化器系感染症の中でも日常臨床上で最も頻度が高い下部消化管感染症である感染性腸炎について概説する.なお,感染性腸炎と腸管感染症という言葉はほぼ同義と言えるが,ここでは主に前者を用いる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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