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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻11号

1998年10月発行

文献概要

Topics 1998

輸入感染症

著者: 永武毅1

所属機関: 1長崎大学熱帯医学研究所感染症予防治療分野

ページ範囲:P.1457 - P.1457

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 伝染病として長い間,人々に恐れられてきた感染症の多くが,先進国の中では近年激減してきた.しかるに,地球上の多くの国が経済的発展途上にあるばかりではなく,いまだに多種類の感染症が蔓延している状況にある.輸入感染症は先進国側の住人が途上国への旅行や仕事での滞在中に,先進国ではほとんどみられることのなくなった感染症に罹患して帰国,または帰国後に発症した場合を言うが,これは旅行者感染症とも呼ばれている.わが国においても日本人海外旅行者の急増に伴って,海外から持ち帰る感染症が増加してきている.また,これらの感染病原体は国際交流の活発化により,外国人旅行者のみならず,急増している輸入食品などを介した持ち込みの機会も増えているものと推測されている.輸入感染症として最も多いのは下痢症の原因となる経口感染症であるが,以下に感染経路別にいかなる感染症を鑑別すべきかを概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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