文献詳細
Topics 1998
文献概要
セフォタキシムやセフタジジムなどの第3世代セフェムに耐性を示す菌として,欧米ではTEM-,SHV-関連のESBLsを産生するグラム陰性桿菌の蔓延が問題となっている.しかし,ESBLsはセファマイシンやカルバペネムは分解できない.一方,わが国では,セフェマイシンやカルバペネムを含むほぼすべてのβ-ラクタム薬を分解するメタロ-β-ラクタマーゼを産生する緑膿菌やセラチア菌が各地の医療施設から分離され,問題となりつつある.
筆者らが発見したIMP-1型メタロ-β-ラクタマーゼの遺伝子は,伝達性を有する巨大プラスミドによって媒介されており,腸内細菌科ではセラチア,Kleb-siella pneumoniae,大腸菌,Enterobactetr sp.,Ci-trobacter freundii, Proteus vulgalis, Providencia rett-geri,ブドウ糖非発酵菌では,緑膿菌,Pseudomonas fluorescens,,P.putida, Alcaligenes xylosoxydans, Acinetobacter sp.など幅広いグラム陰性桿菌から検出されている.また,巨大プラスミドの中には,ブドウ糖非発酵菌と腸内細菌の間で接合伝達を行うものもあり,耐性遺伝子の拡散の原因と考えられている.
筆者らが発見したIMP-1型メタロ-β-ラクタマーゼの遺伝子は,伝達性を有する巨大プラスミドによって媒介されており,腸内細菌科ではセラチア,Kleb-siella pneumoniae,大腸菌,Enterobactetr sp.,Ci-trobacter freundii, Proteus vulgalis, Providencia rett-geri,ブドウ糖非発酵菌では,緑膿菌,Pseudomonas fluorescens,,P.putida, Alcaligenes xylosoxydans, Acinetobacter sp.など幅広いグラム陰性桿菌から検出されている.また,巨大プラスミドの中には,ブドウ糖非発酵菌と腸内細菌の間で接合伝達を行うものもあり,耐性遺伝子の拡散の原因と考えられている.
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