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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻11号

1998年10月発行

文献概要

Topics 1998

薬剤耐性菌感染症アミノ配糖体耐性グラム陰性桿菌

著者: 西野武志1

所属機関: 1京都薬科大学微生物学

ページ範囲:P.1472 - P.1473

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1.はじめに
 アミノ配糖体抗生物質の抗菌作用機作は,テトラサイクリン系,マクロライド系,クロラムフェニコール系抗生物質と同様に蛋白合成阻害作用である.しかし,アミノ配糖体抗生物質はほかの蛋白合成阻害抗生物質と異なり,非常に優れた殺菌作用を示す.したがって"切れ味の良い"抗生物質として,臨床的に使用されているが,第八脳神経障害や腎毒性などの副作用を有するために,第一次選択剤というよりは第二次選択剤と使用されてきたように思われる.
 近年,1日1回投与や他の抗菌薬との併用療法などアミノ配糖体抗生物質の使用法にも進歩がみられ,日和見病原体による易感染宿主の感染症などの治療に使用されている1,2).一方,その使用量の増加とともにアミノ配糖体抗生物質に対する耐性菌も出現してきている3,4)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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