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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻12号

1998年11月発行

文献概要

今月の主題 遺伝子多型と疾患 総論

多因子病の病因としての多型

著者: 阿部達生1

所属機関: 1京都府立医科大学衛生学

ページ範囲:P.1500 - P.1506

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 多因子(遺伝)病はメンデル遺伝病(単一遺伝病)に対して用いられる術語であり,日常で出くわすほとんどの病気が含まれる.疾病は個体の遺伝的変異と環境要因の相互作用(gene-environment interaction)で成立する.遺伝的変異は換言すれば個体差であり,ある病気,例えば,高血圧や糖尿病に罹りやすいかどうかということを意味する.その機序を分子遺伝学的に解明するのは簡単なようできわめて難しく,21世紀医学の中心的な課題になると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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