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文献概要
今月の主題 遺伝子多型と疾患 各論:疾患と多型
p53遺伝子多型と悪性腫瘍
著者: 川尻要1
所属機関: 1埼玉県立がんセンター研究所
ページ範囲:P.1519 - P.1522
文献購入ページに移動 p53癌抑制遺伝子にはコドン72がアルギニン(Arg)およびプロリン(Pro)の遺伝的多型がある.p53遺伝子多型と発癌感受性について解析したところ,肺癌ではPro/Pro型が,胃癌ではArg/Arg型が高リスク型の遺伝子型であった.p53多型はHPVのウイルス蛋白E6による分解速度に影響を与え,子宮頸癌ではArg/Arg型が非常に高い発癌へのリスク要因であるという報告も最近なされた.
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