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今月の主題 遺伝子多型と疾患 各論:疾患と多型
心筋症
著者: 木村彰方1
所属機関: 1東京医科歯科大学難治疾患研究所成人疾患研究部門分子病態分野
ページ範囲:P.1527 - P.1532
文献購入ページに移動 遺伝子多型は健常者集団中にも存在する遺伝子配列の相違であるが,アミノ酸置換を伴う多型も存在する.また,HLA遺伝子に象徴されるように,多型の存在に依存して,その遺伝子ないし蛋白の発現や機能が変化することがある.機能変化を伴う多型は,それ自身が単独で疾患の発症を規定するわけではないが,種々の遺伝子多型の相互作用によって疾患の病因や病態発現における個体差を規定し得る場合もあると考えられる.心筋症についても多型と疾患との関連が最近解析されており,病態修飾因子としての意義が議論されている.
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