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コーヒーブレイク
コンピュータ診療とゴキブリ
著者: 寺田秀夫12
所属機関: 1聖路加国際病院内科 2昭和大学内科
ページ範囲:P.1532 - P.1532
文献購入ページに移動われわれの病院も今年5月連休以降,医師の外来診療もすべてコンピュータを用いて行うことになった.数回の予備練習を行った後,いざ実際に始めたばかりのころは,マウスをクリックすることもぎこちなく,画面のクローズをせずに次の画面を開いたり,操作に戸迷うことのみで悪戦苦闘の日を繰り返し,何度か若い人々の助けを求めたものである.しかし検査項目の選択や結果,処方,輸血や骨髄穿刺・内視鏡の予約設定,次回診療予約まですべてシステムが正確に処理してくれるので,今更ながらコンピュータの偉力に驚いている,最近はだいぶ器機にも馴れて操作がおもしろくなってきたが,やっぱり1日30~40名の診療を終えると,しばらく眼の疲れを感ずるのは年齢のためであろうか?
しかし,コンピュータ診療の最大の欠点は,患者さんの表情の変化や心の動きを察知するいわゆる問診・視診,さらに触診・聴打診など五感による診療がおろそかになり,患者さんと心の触れ合う面がややもすると欠けやすいことである.
しかし,コンピュータ診療の最大の欠点は,患者さんの表情の変化や心の動きを察知するいわゆる問診・視診,さらに触診・聴打診など五感による診療がおろそかになり,患者さんと心の触れ合う面がややもすると欠けやすいことである.
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