文献詳細
今月の主題 遺伝子多型と疾患
各論:疾患と多型
文献概要
本態性高血圧症の発症・進展には複数の環境因子,遺伝因子が関与しているため,1遺伝因子の影響を表出させることが困難であり,具体的な原因遺伝子は明らかになっていない.しかし,数ある候補遺伝子の中で,アンジオテンシノーゲン,GNB3,αアデューシン,eNOS遺伝子などが関与していると考えられている.なかでも,アンジオテンシノーゲン遺伝子は,ヒト集団を用いた検討,遺伝子改変マウスの作製,プロモーター領域の機能解析など複数の側面からの検討がなされ,遺伝子多型から高血圧発症への一連の病態が解明されつつある.
掲載誌情報