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今月の主題 遺伝子多型と疾患 各論:疾患と多型
糖尿病
著者: 森保道1 門脇孝1
所属機関: 1東京大学医学部糖尿病代謝内科
ページ範囲:P.1549 - P.1555
文献購入ページに移動 糖尿病の発症には,生活習慣などの環境因子に加えて遺伝子多型による遺伝要因が関与している.インスリン非依存糖尿病(NIDDM)との関連が示唆される10以上の多型のほとんどは,血糖調節の中心的なホルモンであるインスリンの膵β細胞からの分泌の過程もしくは骨格筋を中心としたインスリン標的臓器でのインスリン作用の過程に重要な遺伝子に認められている.
インスリン依存糖尿病(IDDM)と関連する多型で最も重要な多型はHLA遺伝子で,自己免疫機序を介した膵β細胞の破壊に深く関与している.IDDMではゲノムマッピングが原因遺伝子解明に大きく寄与したことから,現在進行中であるNIDDMのゲノムマッピングに期待が寄せられている.
インスリン依存糖尿病(IDDM)と関連する多型で最も重要な多型はHLA遺伝子で,自己免疫機序を介した膵β細胞の破壊に深く関与している.IDDMではゲノムマッピングが原因遺伝子解明に大きく寄与したことから,現在進行中であるNIDDMのゲノムマッピングに期待が寄せられている.
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