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文献概要
シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Technology編
マイクロサテライト多型の解析法
著者: 前川真人1 柏原秀史12 菅野康吉1
所属機関: 1国立がんセンター中央病院臨床検査部 2浜松医科大学第2外科
ページ範囲:P.1577 - P.1584
文献購入ページに移動マイクロサテライトというのは,1個から数個の塩基が複数回反復して繰り返されるような塩基配列のことで,CAという2塩基の繰り返しがよく利用される代表的なものである.マイクロサテライト型塩基配列は,ハプロイドゲノム当たり5万から10万個,つまり30から60kbpに1個の割合で存在する1).繰り返し数の種類が豊富なため,対立遺伝子間のヘテロ接合性が高く,遺伝子の連鎖の解析に有効である2).このマイクロサテライトを挟むようにプライマーを設定してPCRを行うと,繰り返し数に応じてPCR産物の長さが異なるため,変性条件下のポリアクリルアミド電気泳動で,増幅産物の多型性の有無を容易に判別可能である(図1).
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