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シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Application編
白血病の遺伝子異常・1―bcr/ablキメラ遺伝子を中心に
著者: 北村聖1
所属機関: 1東京大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.1585 - P.1591
文献購入ページに移動はじめに
遺伝子診断の分野では,悪性腫瘍細胞の同定はきわめて重要な位置を占めている.特に末梢血中に悪性腫瘍が存在する白血病では,初期の診断,病型分類のみならず,治療後の残存微少白血病細胞の同定にはきわめて有用である.今回と次回で白血病細胞の遺伝子異常とそれを用いた臨床検査について概説する.表1に白血病でみられる転座型遺伝子異常と,これらの転座に関与している遺伝子の推定される機能をまとめて示す.
前半の本号は慢性骨髄性白血病に見られるbcr/ablキメラ遺伝子を中心に述べる.
遺伝子診断の分野では,悪性腫瘍細胞の同定はきわめて重要な位置を占めている.特に末梢血中に悪性腫瘍が存在する白血病では,初期の診断,病型分類のみならず,治療後の残存微少白血病細胞の同定にはきわめて有用である.今回と次回で白血病細胞の遺伝子異常とそれを用いた臨床検査について概説する.表1に白血病でみられる転座型遺伝子異常と,これらの転座に関与している遺伝子の推定される機能をまとめて示す.
前半の本号は慢性骨髄性白血病に見られるbcr/ablキメラ遺伝子を中心に述べる.
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