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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻12号

1998年11月発行

文献概要

トピックス

遠隔病理診断(telepathology)システム

著者: 白石泰三1

所属機関: 1三重大学医学部附属病院病理部

ページ範囲:P.1594 - P.1595

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 遠隔病理診断が通常の病理診断と異なる点は顕微鏡と診断者が距離的に離れていることである.顕微鏡画像を取り込み,別の地点でそれを表示できれば原則として遠隔病理診断は可能である.最近はパソコンを使用したテレビ会議システムが市販されており,これら利用すれば比較的安価に遠隔病理診断を行える.しかし,操作性と,術中迅速診断時などの信頼性を考慮すると,実際の運用には専用機の使用が便利である.送信側の装置は,通常,顕微鏡と画像入力装置,遠隔診断装置本体(パソコンとモニタおよび専用ソフトの組み合わせが一般的)から構成され,受信側は同じ診断装置で構成されている.画像の伝送にはNTTのデジタル回線(INS64)が最もよく使われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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