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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻13号

1998年12月発行

文献概要

今月の主題 検査項目の再評価 再考すべき検査項目

血清蛋白

著者: 大谷英樹1

所属機関: 1北里大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P.1623 - P.1625

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 急性相反応蛋白の中で炎症マーカーとしてCRPが最も利用されているが,CRP定量法を採用し得る施設では再現性に難点のある半定量法(毛細管法)を廃止し,定量値で報告すべきであろう.また,ハプトグロビンは遺伝型により基準値が異なるため,溶血性貧血のみに用いるとよい.
 膠質反応検査は,蛋白分画法が普及し,その必要性はほとんど消えつつある.慢性肝炎など慢性肝疾患の経過観察に用い得るが,その代わりにIgG値を用いるとよい.
 A/G比は,利用価値がほとんどない.蛋白分画値が得られない場合は,総蛋白量とアルブミン値(グロブリン値=総蛋白量―アルブミン値)のほうがよい.
          〔臨床検査42:1623-1625,1998〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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