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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻13号

1998年12月発行

文献概要

今月の主題 検査項目の再評価 再考すべき検査項目

血液学的検査

著者: 風間睦美1

所属機関: 1帝京大学

ページ範囲:P.1632 - P.1636

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 止血学的検査は精度管理が困難な分野である.出血時間はin vivo検査の1つで精度は低いが,血小板機能異常やvon Willebrand病の診断および術前スクリーニング検査としてかけがえのない検査である.トロンボテスト(TT)はプロトロンビン時間やヘパラスチンテストと同様に,外因系が関与する凝固異常を検出するが,これらはすべて生物製剤であるトロンボプラスチンやヒト血漿など標準化が困難な試薬を用いる.経口抗凝固療法のモニターとして開発されたTTの試薬の標準化には1984年に提唱されたInternationalNormalized Ratio (INR)方式の貢献が大きい.しかし多数の自動,半自動測定機器が開発されて起こってきた施設間差の問題に対しては,新しいINR方式が提案されている.全血凝固時間の臨床的意義は小さい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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