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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻13号

1998年12月発行

文献概要

今月の主題 検査項目の再評価 話題

血沈

著者: 大曽根康夫1

所属機関: 1川崎市立川崎病院内科

ページ範囲:P.1655 - P.1656

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1.はじめに
 血沈は血球沈降速度(blood sedimentationrate)の略で赤血球沈降速度(赤沈:erythrocytesedimentation rate)と同義語である.最も簡便かつ重要な検査の1つであるにもかかわらず,その原理は今日なお十分には明らかになっていない.しかし,血沈値の変動には赤血球の凝集を促進する因子の存在が重要であることがわかっており,凝集が早く,大きいほど血沈は亢進する.また,赤血球は陰性荷電しているので,陽性荷電のグロブリン,フィブリノゲンが増加すると血球の凝集は促進され,血沈は亢進するが,陰性荷電のアルブミンが増加すると血沈は遅延する.また赤血球の状態も関係し,貧血では血沈は亢進し,赤血球増多症では遅延する1~3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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