icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻13号

1998年12月発行

文献概要

今月の主題 検査項目の再評価 話題

前立腺酸性ホスファターゼ(PAP)

著者: 山中英壽1 深堀能立1

所属機関: 1群馬大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.1657 - P.1659

文献購入ページに移動
1.はじめに
 前立腺酸性ホスファターゼ(prostatic acidphosphatase;PAP)は前立腺癌の腫瘍マーカーとして古くから使用されていたが,PAPが臨床応用され始めたころからPAP以外の腫瘍マーカーの開発研究が活発に行われ,その中から発見された前立腺特異抗原(prostate specific antigen;PSA)1)が優れた腫瘍マーカーであるとの評価を得て,PSAがPAPに代わって前立腺癌腫瘍マーカーとして使用される頻度が高くなってきている.医療経済状況が厳しくなり,検査の効率的利用が求められている昨今,前立腺癌の腫瘍マーカーとしてPAPからPSAに変更すべきものであるのか,続行すべきものであるのかは,ただ漫然と習慣的にオーダーするのではなくして,その特異性および臨床的意味についてPAPについて検討すべきときにきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?