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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻2号

1998年02月発行

文献概要

今月の主題 骨代謝マーカー 話題

骨代謝異常とサイトカイン

著者: 長坂祐二1 兼子俊男2

所属機関: 1山口県立大学家政学部栄養学科 2山口労災病院

ページ範囲:P.189 - P.191

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1.はじめに
 骨組織は局所において,常に骨吸収(破骨細胞)と骨形成(骨芽細胞)による再形成を繰り返している.正常な骨では,再形成が行われる単位は骨組織全体からみると,ごく一部分を占めるのみである.骨芽細胞,破骨細胞の活性は副甲状腺ホルモン(PTH),副腎皮質ホルモン,エストロゲン,成長ホルモン(GH),ビタミンDなど全身因子ばかりでなく,多くの局所因子(サイトカイン)により調節されている.骨組織は骨髄と接して存在し,骨芽細胞は骨髄間質細胞に,破骨細胞は血液前駆細胞にそれぞれ由来することから,骨髄および骨組織局所で産生されるサイトカインが局所因子として骨細胞の増殖・分化の調節に重要な役割を果たしていると考えられている1~3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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