icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻2号

1998年02月発行

文献概要

今月の主題 骨代謝マーカー 話題

代謝性骨疾患とカルシウム調節ホルモン

著者: 五十嵐徹也1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院第4内科

ページ範囲:P.192 - P.195

文献購入ページに移動
1.はじめに
 生体のカルシウム(Ca)代謝を大きく調節しているのは,副甲状腺ホルモン(PTH)と活性型ビタミンD (1,25D)の2大ホルモンである.このほかに哺乳類では,その生理的機能が明確ではないがカルシトニンがあり,これら3つが古典的なカルシウム調節ホルモンということができよう.これらのホルモンがどんな役割を果たしているかは数々の基礎的研究によって明らかにされているが,臨床的にも過剰症,欠乏症,受容体機能欠損症,受容体機能過剰症などから証明されている.最近は,これらのホルモンの作用機序や異常症の病態が受容体分子のレベルで明らかにされてきていること,ホルモン作用と密接に関係する局所因子の関与がわかってきていること,さらにいわゆる古典的カルシウム調節ホルモン以外のホルモン,特にエストロゲンについての研究が著しく進んだことなどが主な話題になっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら