文献詳細
文献概要
今月の主題 骨代謝マーカー 話題
カルシウム摂取量と骨代謝
著者: 江澤郁子1
所属機関: 1日本女子大学家政学部
ページ範囲:P.196 - P.197
文献購入ページに移動1.カルシウムと骨代謝
生体において骨は,支持組織としての形態の保持および器官の保護などの重要な役割を果たしているが,それに加え,生命活動にきわめて重要なカルシウムの貯蔵庫として,カルシウム代謝の維持にも不可欠なものである.つまり,骨は血中のカルシウムの変動に対応しており,これによって,血中カルシウム濃度は常に恒常的に維持されている.
骨は,その表面で常に骨吸収(骨破壊と骨塩溶出)と骨形成を繰り返すリモデリング(骨代謝)を行い,そのバランスが調節されている.しかし,加齢に伴う生体機能の変化などによってそのバランスは変動する.成長期においては,骨形成が促進しバランスは骨形成のほうに傾いているが,骨格形成が完了する成人になるほど,骨吸収量と骨形成量のバランスが保たれる.一方,高齢になると骨吸収量が骨形成量を上回って,バランスが骨吸収のほうに傾いてくる.
生体において骨は,支持組織としての形態の保持および器官の保護などの重要な役割を果たしているが,それに加え,生命活動にきわめて重要なカルシウムの貯蔵庫として,カルシウム代謝の維持にも不可欠なものである.つまり,骨は血中のカルシウムの変動に対応しており,これによって,血中カルシウム濃度は常に恒常的に維持されている.
骨は,その表面で常に骨吸収(骨破壊と骨塩溶出)と骨形成を繰り返すリモデリング(骨代謝)を行い,そのバランスが調節されている.しかし,加齢に伴う生体機能の変化などによってそのバランスは変動する.成長期においては,骨形成が促進しバランスは骨形成のほうに傾いているが,骨格形成が完了する成人になるほど,骨吸収量と骨形成量のバランスが保たれる.一方,高齢になると骨吸収量が骨形成量を上回って,バランスが骨吸収のほうに傾いてくる.
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