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文献概要
シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Technology編
Wiskott-Aldrich症候群
著者: 笹原洋二1
所属機関: 1東北大学加齢医学研究所発達病態研究分野
ページ範囲:P.208 - P.213
文献購入ページに移動はじめに
Wiskott-Aldrich症候群(WAS)は,原発性免疫不全症の1つで,臨床的に出生時から血小板容積の減少を伴う血小板減少,免疫不全に伴う易感染性,および湿疹を3主徴とするX染色体連鎖性の症候群である.わが国では,厚生省研究班で現在までに73例(原発性免疫不全症の6.8%)が登録されている.近年,いくつかの原発性免疫不全症の原因遺伝子が同定されているが,1994年に主にポジショナルクローニングによりWASP★(Wiskott-Aldrich syndrome protein)遺伝子が同定され,患者での変異が認められた1).本稿では,本疾患の臨床症状・検査所見とともに,原因遺伝子としてのWASP遺伝子変異の検索と,その病態との関連性について概説する.
Wiskott-Aldrich症候群(WAS)は,原発性免疫不全症の1つで,臨床的に出生時から血小板容積の減少を伴う血小板減少,免疫不全に伴う易感染性,および湿疹を3主徴とするX染色体連鎖性の症候群である.わが国では,厚生省研究班で現在までに73例(原発性免疫不全症の6.8%)が登録されている.近年,いくつかの原発性免疫不全症の原因遺伝子が同定されているが,1994年に主にポジショナルクローニングによりWASP★(Wiskott-Aldrich syndrome protein)遺伝子が同定され,患者での変異が認められた1).本稿では,本疾患の臨床症状・検査所見とともに,原因遺伝子としてのWASP遺伝子変異の検索と,その病態との関連性について概説する.
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