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文献概要

研究

L-アスパラギナーゼ特異IgE抗体およびIgG4抗体測定法の基礎的検討ならびに臨床応用への試み

著者: 高塚郷恵1 北浦晧三1 佐藤久美子2 土屋純2

所属機関: 1協和発酵工業株式会社富士工場分析センター 2群馬大学医学部保健学科

ページ範囲:P.233 - P.237

 酵素標識免疫測定法(ELISA)の一種である蛍光-ELISA(f ELISA)法によるヒト血清中のL-アスパラギナーゼ特異IgE抗体(L-ASp IgE)測定の改良法およびf-ELISA法によるL-Asp特異IgG4抗体(L-Asp IgG 4)の測定法を開発した.基礎的検討の結果,良好な特異性,測定精度が示された.
 本法を用いてL-Aspの投与を受けた患者血清について.L-Asp IgEおよびL-Asp IgG 4の測定を試みたところ,アレルギー様症状を発現した患者血清22例中19例(86.4%)においてL-Asp IgE, L-Asp IgG 4両方あるいはどちらかに陽性が認められ,臨床応用の意義が認められた.
 L-Asp IgEおよびL-Asp IgG4の抗体量と臨床症状発現との関係については明らかにできなかった.

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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