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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻2号

1998年02月発行

文献概要

資料

アクリジンオレンジ染色によるマラリアの迅速診断法

著者: 川本文彦1 劉慶1 水野さほ子1 木村政継2 下野國夫3 井関基弘4

所属機関: 1名古屋大学医学部医動物学教室 2大阪市立大学医学部生物物理学教室 3下野内科外科病院 4大阪市立大学医学部医動物学教室

ページ範囲:P.243 - P.247

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 アクリジンオレンジ(AO)染色によるマラリアの診断法は,従来のギムザ染色法と比べて染色が迅速に行え,また,暗いバックにマラリア原虫が蛍光を発するため,原虫の検出がすばやくかつ容易である.ギムザ染色法では,熟練しないと四日熱マラリアや卵形マラリアの鑑別は難しいが,AO法では,蛍光観察のほかに,通常光を用いて感染赤血球の輪郭を観察することにより,ギムザ染色法に使われている種の鑑別基準を適用でき,結果的にこれらのマラリア原虫種の鑑別を容易に行うことができる.本報告では,同一のマラリアの原虫のAO染色像とギムザ染色像から,AO染色法による種の鑑別の実際について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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