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今月の主題 生物・化学発光の新しい展開 巻頭言
今,なぜ,生物・化学発光?
著者: 片山善章1
所属機関: 1国立循環器病センター臨床検査部
ページ範囲:P.261 - P.262
文献購入ページに移動 臨床検査において,今,生物・化学発光が話題に取り上げられているのはなぜか?それは免疫測定法の進歩,発展の流れを簡単に述べることによって理解できると思う.
従来,生体試料中の微量成分の免疫学的な測定法は赤血球凝集反応,受身赤血球凝集反応,補体結合反応,免疫粘着反応,中和反応,溶血反応,液内沈降反応,ゲル内沈降反応などが用いられていた.その後,1959年にBersonとYallowによって血中インスリン測定に放射免疫測定法(radioimmunoassay; RIA法)が開発され,RIA法は免疫測定法に革命を起こしたといっても過言ではないとまで言われた.まさしくそのとおりで,RIA法によって下垂体機能,甲状腺機能,膵・消化管機能,副腎皮質機能,性腺機能,胎盤機能などの各種ホルモン(フェニル誘導体ホルモン,ステロイドホルモン,ペプチドホルモン)やレニン活性,アンギオテンシン,AFP, CEAなどの微量物質の測定が行われ,RIA法の操作上,繁雑なB/F分離のステップの自動化された装置も開発された.
従来,生体試料中の微量成分の免疫学的な測定法は赤血球凝集反応,受身赤血球凝集反応,補体結合反応,免疫粘着反応,中和反応,溶血反応,液内沈降反応,ゲル内沈降反応などが用いられていた.その後,1959年にBersonとYallowによって血中インスリン測定に放射免疫測定法(radioimmunoassay; RIA法)が開発され,RIA法は免疫測定法に革命を起こしたといっても過言ではないとまで言われた.まさしくそのとおりで,RIA法によって下垂体機能,甲状腺機能,膵・消化管機能,副腎皮質機能,性腺機能,胎盤機能などの各種ホルモン(フェニル誘導体ホルモン,ステロイドホルモン,ペプチドホルモン)やレニン活性,アンギオテンシン,AFP, CEAなどの微量物質の測定が行われ,RIA法の操作上,繁雑なB/F分離のステップの自動化された装置も開発された.
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