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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻3号

1998年03月発行

文献概要

今月の主題 生物・化学発光の新しい展開 技術解説

電気化学発光イムノアッセイ

著者: 難波祐三郎1 金島才仁2

所属機関: 1エーザイ株式会社医薬事業部診断薬部研究開発室 2三光純薬株式会社研究開発部

ページ範囲:P.293 - P.300

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 抗原抗体反応を電気的に検出するさまざまな手法があるがその中に標識物を電気化学的に発光させる電気化学発光法(ECL)と呼ばれる手法がある.これまでのECLでは芳香族炭化水素やRu錯体などを単に電解酸化して発光させるにとどまっていたので,化学発光に匹敵する感度には至っていなかった.最近筆者らが開発したTPAを発光補助剤として用いる手法は電解酸化されたTPAが強力な還元作用を発揮しRu錯体を効率よく励起させるので高感度でダイナミックレンジの広いECLが実現,化学発光を凌ぐイムノアッセイが可能となった.本稿ではこうした電気化学発光の原理や特徴,およびこの新しい技術を使ったイムノアッセイシステム機器PICOLUMI®の優れた特性について言及した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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