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研究
GC/MSによる代謝異常マススクリーニング法の検討―ウレアーゼ処理直接乾固法と溶媒抽出法の比較
著者: 山口清次1 木村正彦1 付暁巍1 伊賀三佐子1 大家隆晴1
所属機関: 1島根医科大学小児科
ページ範囲:P.357 - P.363
文献購入ページに移動有機酸の回収率は,αケト酸以外は直接乾燥法も溶媒抽出法も一部を除いて大きな差はなかった.一方,直接法では,有機酸に加えてアミノ酸や糖類なども検出され応用範囲は広がる可能性がある.両者ともに,微量の尿でも異常物質が多量に排泄される疾患では診断に問題ないが,診断指標物質の量が少ない一部の疾患では,false negativeもありうることがわかった.これらに関してはいくつかの工夫が必要である.
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