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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻3号

1998年03月発行

文献概要

私のくふう

眼球プレスバンド

著者: 堺雄三1

所属機関: 1九州大学医学部付属病院検査部

ページ範囲:P.373 - P.374

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 脳波検査に際し最も煩わしいアーチファクトの1つに眼球の動きがある.そもそも角膜と網膜の間には定常電位があり,眼球の動きに伴う電界の変動が波形として,眼球に近い部位の電極を介して記録される.眼球の動きによって生じる波形は前頭領域の脳波をマスクしたり,異常脳波に見誤らせたりする.またコンピュータによる脳波解析に際しても,脳波と混在して解析精度を低くする原因の1つになる.被検者に注意を与えて動きを抑えられればよいのであるが,随意に抑えられないことも多い.これまで瞼にタオルを当てたり,テープを貼ったりするなどの工夫がなされていたが,あまり効果がない.そこで筆者は目を軽く圧迫すると動きが軽減することに着目し,簡単に使えて,動きをきわめて効果的に抑える眼球プレスバンドを作製したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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