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今月の主題 肥満 技術解説
β3アドレナリンレセプターの遺伝子解析
著者: 吉田俊秀1 坂根直樹1
所属機関: 1京都府立医科大学第1内科
ページ範囲:P.431 - P.436
文献購入ページに移動 脂肪細胞に存在するβ3アドレナリンレセプターは熱産生と脂肪分解に重要な役割を演じている.1995年,この遺伝子変異がピマインディアンにおいて発見され,肥満,熱産生機構の異常,インスリン抵抗性や糖尿病早期発症と関連するとされ,世界的な注目を集めた.また,その後の研究により,日本人にはこの遺伝子変異が3人に1人と高頻度に存在し,本変異を持つものは,基礎代謝量低下のため,減量が困難であること,心臓病や糖尿病合併症の発症にも関係していることが明らかになっている.
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