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マイクロダイセクションを用いたDOP-PCR CGH法
著者: 馬屋原健司1 坂本優1 杉下匡1
所属機関: 1(財)佐々木研究所附属杏雲堂病院
ページ範囲:P.459 - P.461
文献購入ページに移動CGH法は1992年10月にKallioniemiら1)により開発され,今日では新しい分子細胞遺伝学的手法として広く知られている.CGH法の最大の利点は,腫瘍DNA中の遺伝子コピー数の増加ないしは減少を1回のハイブリダイゼーションで同時に検出し,さらにそれらの領域をすべての染色体上にマッピングできることにある.しかし,上皮内癌や微小浸潤癌のように,採取した組織中に正常細胞が大半を占める場合には,従来のCGH法では正確な結果を得ることが不可能である.そのため,われわれはホルマリン固定パラフィン切片から腫瘍組織のみをマイクロダイセクションにて採取し,DNA抽出後,DOP-PCRでDNAを増幅しCGH法を行っている.
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