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子宮内膜表層に観察されるsurface syncytial changeの細胞像
著者: 渡辺徹1 江村巌1 須貝美佳1 内藤真2
所属機関: 1新潟大学医学部附属病院病理部 2新潟大学医学部第2病理
ページ範囲:P.461 - P.463
文献概要
SSCは,内膜の被覆細胞層に形成される上皮性細胞の小さな増殖巣である(図1).背の低い立方状の細胞から成り,合胞状で重積しており,しばしば乳頭状に増殖していた.細胞間に好中球やリンパ球が浸潤する所見をまれならず認めた.細胞質は広く,エオジンに好染していた.多くの場合,核に大小不同はなく,癌や内膜増殖症との鑑別に苦慮することはなかった.しかし,乳頭状に増殖する細胞集団の中にはしばしば核の直径が15μmを超える大きな細胞も混在していた.
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