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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻4号

1998年04月発行

文献概要

研究

全血を用いた心筋トロポニンT定性試験紙"トロップT"の臨床的検討

著者: 志村嘉彦1 平井誠1 菅原健一1 古木量一郎1 大谷英樹2

所属機関: 1北里大学病院臨床検査部 2北里大学医学部臨床病理学

ページ範囲:P.471 - P.475

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 全血を用いた心筋トロポニンT(cTnT)測定試験紙"トロップT"(ベーリンガー・マンハイム)の臨床的検討を行った.従来法は,遠心分離操作や測定機器を必要としたが,本法は全血を用いることでベッドサイドにおいて簡単・迅速に血中のcTnT測定が可能である.検出感度は0.19ng/mlと十分な感度を有し,心筋梗塞患者は全例が陽性を示した.骨格筋由来TnTとの交差反応は認めず,cTnTに特異性の高い測定法であり,臨床上の有用性が明らかにされた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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