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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻5号

1998年05月発行

今月の主題 注目されている感染症―Emerging Infectious Diseases

技術解説

新型コレラO139(ベンガル型)感染症

著者: 古谷信彦1 山口惠三1

所属機関: 1東邦大学医学部微生物学

ページ範囲:P.519 - P.522

文献概要

 1992年の秋ごろからベンガル湾沿岸地域に流行したVibrio cholerae O 139による新型コレラはわが国でも十数例の輸入例が報告されており,油断できない感染症の1つとなっている.V. cholerae O 139は細菌学的性状がエルトール型V. cholerae O 1に極似しており,臨床症状もほとんど従来のコレラと変わりがない.したがって,コレラ様症状を呈するにもかかわらず,原因菌がV. cholerae O 1に対する抗血清で凝集しない場合にはV. cholerae O 139によるコレラの可能性も考慮し,精査していく必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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