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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻5号

1998年05月発行

文献概要

今月の主題 注目されている感染症―Emerging Infectious Diseases 話題

ネコひっかき病の病原体

著者: 松本哲哉1

所属機関: 1東邦大学医学部微生物学教室

ページ範囲:P.555 - P.557

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1.はじめに
 ネコひっかき病(cat scratch disease)は,その名前からもわかるとおり,ネコに引っかかれたり噛まれたりした後に,局所の皮膚病変と,所属リンパ節の腫脹,発熱などの症状が現れる疾患である.本疾患がネコから感染した何らかの病原体によることはかなり以前から推測されていたものの,多くの研究にもかかわらずその正体は長い間不明のままであった.最近になってようやくその病原体が確定されつつあり,本疾患の詳細も明らかになってきている.そこで本稿ではこれまでの歴史的経緯を含めて,ネコひっかき病の全体像について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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