文献詳細
文献概要
今月の主題 注目されている感染症―Emerging Infectious Diseases 話題
Q熱の血清学的診断法
著者: 小田紘1
所属機関: 1鹿児島大学医学部細菌学
ページ範囲:P.561 - P.562
文献購入ページに移動1.はじめに
Q熱は世界中に存在する人獣共通感染症である1,2).病原体はCoxiella burnetiiというリケッチアの一種であるが,節足動物ベクターの介在がなくても伝染しうる点でほかのリケッチアと異なる.Q熱を臨床所見のみで診断することは困難で,微生物学的検査が不可欠となる.最近の研究で,本疾患が日本にも存在していることが明らかとなり2,3),実験室診断の必要性が高まってきた.本稿では間接蛍光抗体法を中心に,血清学的診断法について述べる.
Q熱は世界中に存在する人獣共通感染症である1,2).病原体はCoxiella burnetiiというリケッチアの一種であるが,節足動物ベクターの介在がなくても伝染しうる点でほかのリケッチアと異なる.Q熱を臨床所見のみで診断することは困難で,微生物学的検査が不可欠となる.最近の研究で,本疾患が日本にも存在していることが明らかとなり2,3),実験室診断の必要性が高まってきた.本稿では間接蛍光抗体法を中心に,血清学的診断法について述べる.
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