icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査43巻10号

1999年10月発行

文献概要

今月の主題 血管壁細胞 各論―測定と病態との関連

一酸化窒素

著者: 太田一樹1 平田結喜緒2

所属機関: 1北信総合病院内科 2東京医科大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1105 - P.1109

文献購入ページに移動
 一酸化窒素(NO)は血管壁において内皮細胞より産生され,血管平滑筋の弛緩作用や,血小板凝集抑制作用を有し,血圧調節因子,抗動脈硬化因子として働いている.高血圧,高脂血症,糖尿病などの病態ではいずれも内皮細胞からのNO産生が低下しており,血管障害の発症や進展の一因になっている.NOは反応性の高いラジカルであり体液(血液,尿など)のNOを直接測定することは難しいが,NOの代謝物であるNOx(NO2+NO3)をGriess法を用いて間接的に測定することができる.しかし食物中にもNOxが含まれており,その測定値の解釈には注意を要する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?