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文献詳細

雑誌文献

臨床検査43巻3号

1999年03月発行

文献概要

今月の主題 肝炎 技術解説

C型肝炎ウイルスの多様性と治療の対応

著者: 永山和宜1 榎本信幸1 佐藤千史12

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第2内科 2東京医科歯科大学医学部保健衛生学科

ページ範囲:P.297 - P.305

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 C型肝炎ウイルス(HCV)は生体内で,多様な遺伝子変異を有する多数の変異体が混在した状態(quasispecies nature)として存在し,宿主の免疫反応からエスケープする1つのメカニズムになっていると考えられる.quasispeciesの構成は自然経過,あるいはインターフェロン(IFN)療法により変化する.この現象を解析する中から,IFN感受性を規定するHCV遺伝子領域としてinterferon sensitivity determining region (ISDR)が新たに同定され,C型慢性肝炎治療方針の決定に臨床応用されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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