文献詳細
文献概要
コーヒーブレイク
ワインの思い出
著者: 屋形稔1
所属機関: 1新潟大学
ページ範囲:P.309 - P.309
文献購入ページに移動 秋はぶどうの美味しく実る季節である.ワインも昔はフランスやドイツあたりと決っていたが,日本でも味の劣らぬものが造られ改良されて国産だけで300~400ほどあると言われる.
昭和41年ころはそうもいかなかった.初めてローマに1人旅をしたとき,当時南廻りの長旅であったから疲れきってまずレストランに飛びこんだ.一知半解の銘柄を注文したところ大きな赤ワインボトルを1本持ってきた.持って帰るわけにもゆかず真っ赤な顔になって飲み干したときは足はフラフラでホテルに辿りつき数時間前後不覚で昼寝したが失敗の記憶として残った.その夜はワインを敬遠して日本酒を求めて東京レストランという店に入ったところ,近くの席に日本女性が2人座っており,当時若かった女優の浅丘ルリ子と歌手の西田佐知子(その後,関口宏と結婚引退)であった.色紙を求めて2人にサインを貰うというもうけ話もあったが,ルリ子の感じのいい応待が印象的だった.
昭和41年ころはそうもいかなかった.初めてローマに1人旅をしたとき,当時南廻りの長旅であったから疲れきってまずレストランに飛びこんだ.一知半解の銘柄を注文したところ大きな赤ワインボトルを1本持ってきた.持って帰るわけにもゆかず真っ赤な顔になって飲み干したときは足はフラフラでホテルに辿りつき数時間前後不覚で昼寝したが失敗の記憶として残った.その夜はワインを敬遠して日本酒を求めて東京レストランという店に入ったところ,近くの席に日本女性が2人座っており,当時若かった女優の浅丘ルリ子と歌手の西田佐知子(その後,関口宏と結婚引退)であった.色紙を求めて2人にサインを貰うというもうけ話もあったが,ルリ子の感じのいい応待が印象的だった.
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