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今月の主題 マスト細胞 巻頭言
マスト細胞―新たな展開
著者: 森田寛1
所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科内科学専攻/呼吸器内科
ページ範囲:P.727 - P.728
文献購入ページに移動 マスト細胞(肥満細胞)は赤血球や顆粒球などと同様に多能性造血幹細胞に由来する.その前駆細胞は骨髄から血液を通って組織に移動し,そこで分裂してマスト細胞に分化すると考えられている.また,本細胞は分化の完了後も,また脱顆粒を起こした後も増殖する能力を保持している.
ラットとマウスでは,マスト細胞は皮膚と腹腔に存在する結合織型マスト細胞(connective tissue type mast cell;CTMC)と腸管粘膜に存在する粘膜型マスト細胞(mucosal mast cell;MMC)の2つのサブタイプに分類される.CTMCとMMCはその置かれた環境により相互変換しうることが知られている.
ラットとマウスでは,マスト細胞は皮膚と腹腔に存在する結合織型マスト細胞(connective tissue type mast cell;CTMC)と腸管粘膜に存在する粘膜型マスト細胞(mucosal mast cell;MMC)の2つのサブタイプに分類される.CTMCとMMCはその置かれた環境により相互変換しうることが知られている.
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