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文献詳細

雑誌文献

臨床検査43巻7号

1999年07月発行

文献概要

今月の主題 マスト細胞 総説

マスト細胞のIgEレセプター

著者: 川本恵子1 羅智靖12

所属機関: 1順天堂大学医学部アトピー疾患研究センター 2順天堂大学免疫学講座

ページ範囲:P.751 - P.761

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 高親和性IgEレセプター(FcεRI)は,α,β,γの3種類のサブユニットから構成され,IgEはα鎖を介して特異的に,しかも極めて高い親和性(KA=1010M-1)で結合する.FcεRIは,マスト細胞や好塩基球にのみ発現していると考えられてきたが,活性化好酸球やランゲルハンス細胞,単球,血小板などのさまざまな細胞においてもその存在が確認され,また,FcεRIのβ鎖がアトピー遺伝子候補である可能性が示唆されるなど,この分子の持つ多彩な役割に関心が寄せられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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