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膵β細胞とチオレドキシン
著者: 堀田瑞夫1 宮崎純一2
所属機関: 1大阪大学医学部分子防御医学講座/加齢医学講座 2大阪大学医学部分子防御医学講座/分子防御医学講座
ページ範囲:P.808 - P.809
文献購入ページに移動従来より,膵β細胞では抗酸化ストレス蛋白であるSOD (super oxide dismutase)やカタラーゼなどの発現レベルが低く,酸化ストレスに弱いことが示唆されていた.さらに近年,1型糖尿病における膵β細胞傷害のメカニズムに,免疫細胞およびこれらの細胞の放出する細胞傷害性サイトカインの刺激によって産生される活性酸素やNO (nitric oxide)などの酸化ストレスが重要な役割を果たしている可能性を示唆する報告が数多くなされている2)(図1).
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