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細胞診標本の免疫染色における内因性ペルオキシダーゼ活性阻止方法
著者: 久納淨1
所属機関: 1総合上飯田第一病院検査室
ページ範囲:P.825 - P.825
文献購入ページに移動1.はじめに
細胞診標本における免疫染色は体腔液など細胞の鑑別が雑しいときに染色結果が大きな手掛かりとなることがあり,大変有用である.未染スメアから直接免疫染色を行う場合には内因性ベルオキシダーゼ活性が非常に強いため,市販のキット(当施設ではDAKO社LSABキットを使用)に付属している内因性ペルオキシダーゼ活性阻止用試薬を塗抹面に滴下すると,勢いよく気泡が発生してしまい,せっかくの塗抹面が機械的に剥がれ落ちてしまう現象をしばしば経験する.そこでキット付属のペルオキシダーゼ活性阻止試薬を使用し,かつ,この現象が軽減できる方法として,パパニコロウ染色に使用するヘマトキシリン分別用塩酸アルコール(1%HCI 70%アルコール)を用いた簡単な方法を考案したので紹介する.
細胞診標本における免疫染色は体腔液など細胞の鑑別が雑しいときに染色結果が大きな手掛かりとなることがあり,大変有用である.未染スメアから直接免疫染色を行う場合には内因性ベルオキシダーゼ活性が非常に強いため,市販のキット(当施設ではDAKO社LSABキットを使用)に付属している内因性ペルオキシダーゼ活性阻止用試薬を塗抹面に滴下すると,勢いよく気泡が発生してしまい,せっかくの塗抹面が機械的に剥がれ落ちてしまう現象をしばしば経験する.そこでキット付属のペルオキシダーゼ活性阻止試薬を使用し,かつ,この現象が軽減できる方法として,パパニコロウ染色に使用するヘマトキシリン分別用塩酸アルコール(1%HCI 70%アルコール)を用いた簡単な方法を考案したので紹介する.
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