文献詳細
今月の表紙 血液・リンパ系疾患の細胞形態シリーズ・21
リンパ増殖性疾患・慢性リンパ
著者: 前田隆浩1 栗山一孝1 朝長万左男2
所属機関: 1長崎大学医学部附属原爆後障害医療研究施設分子医療部門分子治療研究分野 2長崎大学医学部附属原爆後障害医療研究施設
ページ範囲:P.950 - P.951
文献概要
B-CLLの典型例では,凝集した核クロマチンを有した,細胞質の少ない成熟小型リンパ球の形態をした白血病細胞の増殖が認められる(図1).図1の症例ではCD 5+,CD 10-,CD 19+,CD 25-の表面形質を有し,モノクローナルな表面免疫グロブリンは弱陽性であった.わが国では,このような典型的なB-CLL症例を診ることは比較的少なく,細胞質の広いリンパ球が優位を占める症例(図2)や,核網がやや繊細で核小体を有した大型の細胞prolymphocyteがさまざまな比率で混在する症例(図3)が多く認められる.
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