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文献詳細

雑誌文献

臨床検査43巻9号

1999年09月発行

文献概要

今月の主題 生活習慣病 話題

リスク因子分析―生活習慣改善への応用

著者: 中村正和1 井岡亜希子2 木下朋子2 増居志津子2 生山匡3 大島明4

所属機関: 1(財)大阪がん予防検診センター調査部 2(財)大阪がん予防検診センター 3山野美容芸術短期大学美容保健学科 4大阪府立成人病センター調査部

ページ範囲:P.999 - P.1002

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はじめに
 生活習慣病対策として生活習慣に着目した一次予防対策の充実が求められている.生活習慣は,基本的には個人が自らの責任で選択する問題であるが,実際には,個人の力のみで,その改善を図ることはむずかしい.そこで,個人が健康的な生活習慣を確立できるよう,社会環境の整備とともに,教育面から支援を行い,行動変容への動機づけや行動変容に必要となる知識・スキルの習得を促すことが必要である.アメリカでは,集団の観察から得られたリスク因子の疫学的知見を個人に当てはめ,個人の健康リスクを予測する"健康危険度評価"(Health Risk Appraisal;HRA)が考案され,リスク因子改善の教育ツールとして職域などで広く用いられている.
 本稿では,アメリカでのHRAの開発の歴史と最近の動向を紹介するとともに,筆者らが開発した日本人向けのHRAについて述べることとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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