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細胞の自殺機構における別種のプログラム―カスパーゼ非依存性細胞死
著者: 口野嘉幸1
所属機関: 1国立がんセンター研究所生物物理部
ページ範囲:P.1035 - P.1039
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最近のアポトーシス研究に関する急速な進展によって,この活性型プログラム細胞死の実体がかなり明らかになってきた.それによるとアポトーシスの実行にはcaspaseと名付けられた一群のシステインプロテアーゼの活性化が要求され,Bcl-2ファミリー蛋白質因子がその活性化の調節に関与していることがわかってきた.ところが,昨年度当たりからアポトーシスとは死にゆく細胞の形態学的特徴を異にし,カスパーゼの関与を必要としないなどの特徴を持った細胞死のシステムが存在していることが明らかになってきた.そこで本稿ではわれわれの研究を中心に,この別種の細胞死について概略し,その存在意義を考察する.
最近のアポトーシス研究に関する急速な進展によって,この活性型プログラム細胞死の実体がかなり明らかになってきた.それによるとアポトーシスの実行にはcaspaseと名付けられた一群のシステインプロテアーゼの活性化が要求され,Bcl-2ファミリー蛋白質因子がその活性化の調節に関与していることがわかってきた.ところが,昨年度当たりからアポトーシスとは死にゆく細胞の形態学的特徴を異にし,カスパーゼの関与を必要としないなどの特徴を持った細胞死のシステムが存在していることが明らかになってきた.そこで本稿ではわれわれの研究を中心に,この別種の細胞死について概略し,その存在意義を考察する.
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