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文献詳細

雑誌文献

臨床検査43巻9号

1999年09月発行

文献概要

研究

リウマチ様関節炎患者の剖検肝に見られる色素顆粒の微小部X線分析による解析

著者: 村木紀子1 有安早苗1 鐵原拓雄1 広川満良23 日野洋介4

所属機関: 1川崎医科大学附属病院病院病理部 2川崎医科大学病理学教室 3現:徳島大学医学部第一病理学講座 4川崎医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.1049 - P.1052

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 リウマチ様関節炎患者の剖検肝に見られる色素顆粒の微小部X線分析を行った.リウマチ様関節炎患者29例中12例にHE標本で色素顆粒が見られ,うち8例に金とルビジウムが検出された.残り3例には鉄・硫黄・リンが検出され,金は検出されなかった.肝臓のHE標本に見られる黒色の微細粒子状顆粒は金製剤に由来し,ルビジウムも含まれていることが判明した.そして,この顆粒は,門脈域に存在する組織球の胞体内に取り込まれているのが特徴と思われた.また,茶褐色で光輝性を有す顆粒は,微小部X線分析で鉄が検出されたことによりヘモジデリンであると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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