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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻1号

2000年01月発行

文献概要

今月の主題 質量分析―新しい臨床検査への展開 巻頭言

質量分析―新しい臨床検査への展開

著者: 片山善章1

所属機関: 1国立循環器病センター臨床検査部

ページ範囲:P.7 - P.8

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 私は2つのことから質量分析法(装置)のことを具体的に知った.
 その1つは,20年ほど前にNIST(当時はNBS)の標準血清(Serum Refer-ence Materials;SRM909)の各成分の表示値の測定法はID-MS (同位体希釈質量分析法)と記載されることで知ったように思う.そのときのID-MSの印象は,かなり難かしい方法であり,「何処でも,誰でも,何時でも,簡単に測定できる分析技術ではない」ということであった.いわゆる分子量が測定できることから(臨床)分析化学においては基準分析法(difinitive method)に位置づけられており,日本においては数か所のみしか実施できなかったと記憶している.ID-MSのことについては,本文「標準化におけるMS」で述べられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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