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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻1号

2000年01月発行

文献概要

今月の主題 質量分析―新しい臨床検査への展開 総論・LC (GC,MS)-MSの基礎

質量分析装置・その原理と構造

著者: 辻哲1 片山善章1

所属機関: 1国立循環器病センター臨床検査部

ページ範囲:P.9 - P.16

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 質量分析装置(MS)の構造と原理について,二重収束磁場型,四重極型および飛行時間型の三種類の装置を取り上げて解説した.それぞれの型にはさまざまなイオン化法との組み合わせが存在するが,二重収束磁場型では代表的なソフトイオン化法の1つである高速粒子衝突イオン化法を例示した.飛行時間型では,現在この型に最適な方法と考えられているマトリックス支援レーザー脱離イオン化法を紹介した.クロマトグラフィーとMSの結合では,インターフェイスの構造とそれに組み合わされるイオン化法について紹介した.ガスクロマトグラフィー/MSでは古い歴史を持つ電子イオン化法を,高速液体クロマトグラフィー/MSでは特にこの目的のために開発された方法の1つであるエレクトロスプレーイオン化法を取り上げた.最後に,四重極型質量分離部を直列に二基つないだ装置を例にしてMS/MSの手法を簡単に紹介した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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