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今月の主題 質量分析―新しい臨床検査への展開 総論・LC (GC,MS)-MSの基礎
臨床化学におけるLC-MS
著者: 池川繁男1 後藤順一1
所属機関: 1東北大学大学院薬学研究科臨床分析化学分野
ページ範囲:P.17 - P.26
文献購入ページに移動 今日,バイオメディカル領域において質量分析法(MS)の果たす役割は極めて大きなものがあり,卓越した分離能を持つガスクロマトグラフィーや液体クロマトグラフィー(LC)とMSを組み合わせたハイファネーテッドMSが広く利用されている.とりわけ,LC/MSは,エレクトロスプレーイオン化,大気圧化学イオン化,ブリット―FAB,サーモスプレーイオン化およびパーティクルビームなど各種インターフェースの開発によってその応用範囲が飛躍的に拡大し,難揮発性,水溶性極性化合物の測定に威力を発揮しており,蛋白質,核酸などの高分子のみならず低分子のステロイドホルモン,薬物などの構造解析,定性,定量に幅広く適用されている.本稿では,低分子生理活性物質として胆汁酸サルフェートおよびグルクロニドを取り上げ,本研究室のこれまでの成果を中心にそれらの高感度分析について紹介する.
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