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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻1号

2000年01月発行

文献概要

研究

新たに開発されたPregnancy Associated Plasma Protein-A Immunoradiometric Assay Kitの基礎的検討およびその臨床応用

著者: 鈴木良知1 井坂恵一1 高山雅臣1

所属機関: 1東京医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.107 - P.111

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 Pregnancy associated plasma protein A(PAPP-A)は母体血漿中より分離抽出された妊娠関連糖蛋白質であるが,近年妊娠初期における21トリソミースクリーニングマーカーとして注目を集めるようになった.このPAPP-Aに対する新しいImmunoradiometric Assay KitがOrtho-Clinical Diagnostic社で開発,市販された.今回の研究でこの測定系の感度は非常に鋭敏で,特異性,再現性に優れていることが明らかとなった.また妊婦血清中PAPP-A濃度は妊娠週数とともに上昇し妊娠39週には831.5±386.2mg/1とピークに達した.今後血清中PAPP-A濃度測定が異常妊娠におけるスクリーニングとして臨床応用されることが期待された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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