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今月の主題 血流 各論―血流測定とその意義
肝血流の測定と病態
著者: 竹井謙之1 佐藤信紘1
所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科
ページ範囲:P.171 - P.178
文献購入ページに移動 肝は特徴的な循環系を有しており,心臓と腹腔内臓との中間に位置することから,腹腔諸臓器の機能維持や血行動態の緩衝臓器として全身循環の調節に役だっている.腹部諸臓器から静脈が集合して肝に流入する門脈は種々の肝障害の影響を受けやすく,肝内外の血管抵抗の変化や血流動態の撹乱により臨床的に重要な門脈圧亢進症や肝外シャント,肝虚血が招来される.肝循環動態を適切に評価することはこれらの疾患の病態を正しく把握し,適切な治療を行ううえで有用な情報を提供する.
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